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「誰も知らない」
久しぶりに映画ネタ。
カンヌでの受賞で話題になった作品ですが観ようと思っていたわけではなく、
たまたまチャンネルをかえたらちょうど始まるところで、観始めると、
とうとう最後までその場を離れることができませんでした。

悲しい物語ではあるけれど、子供たちの表情は明るくて誰も涙を見せない。
淡々と描かれる学校にも通えない子供たちだけの生活。
夜の羽田に向かうモノレールの中でスーツケースの角をそっとなでる仕草。
出てはいけないとお母さんに言われたベランダで汚れた裸足のアップ。
カップラーメンの容器に植えられた雑草。
そんなシーンが今でも断片的に頭をよぎって心の奥深くにしみこんでいます。

この話は十数年前に実際起きた事件から発想したということですが、
今どきの日本でこんなことがあるなんて。置き去りにした母親に腹が立つのはもちろんなんですが、それより大都会の真ん中で「誰も知らない」ことがショックと言った方がいいかなぁ。でも、むしろ都会だからなのか・・・。

主人公の長男、明役の柳楽くんは撮影の間にずいぶん成長して
大人っぽくなっていました。学校に通っていれば小6から中1になる約一年。
彼らが放ったらかされていた時間の長さを実感しました。

見終わった直後は涙が一筋流れただけだったけれど、後からじわじわと涙が。
こういうパターンはいつまでも忘れられない作品になることが多いです。
今回はストーリーを追うので精一杯だったのでもう一度観たいと思いました。

余談ですが長男がよく買い物をしていた「新鮮組」という名前のコンビニ。すごく気になりました。クレジットに「株式会社 新鮮組」。実際にあるお店なんですね。

「誰も知らない」Nobody Knows
監督:是枝裕和  出演:柳楽優弥 ほか。
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by Alice_Wendy | 2005-05-22 18:33 | movie
スタンド バイ ミー

久しぶりに観ましたが、いいなぁ。夏にぴったりです。
もう18年も前の映画なんですね。
同名の音楽も大好きです。
ツリーハウスってなんだかワクワクするんですよね。
子供の頃の秘密の場所、忘れかけてた時間を
思い出しました。

中学校に上がる前の最後の夏休み。
小さな田舎町に住む少年4人の2日間の冒険旅行。
鉄橋の上で列車に追いかけられたり、
沼でヒルに吸いつかれたり・・。
ふだんは見せないような心の内側を語り合うひと時。
死体探しよりもお互いが共有した時間の中で
話したことや体験したことがきっと彼らのかけがえのない思い出になったのでしょうね。
でも、もう楽しいだけの子供の世界には戻れない・・そんな切なさも感じました。
リバー・フェニックスは存在感があります。
存命していたらいい役者になったと思うと惜しいです。

大人になったゴーディが書き上げた最後の言葉:
「I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve.」
(あんな友達をもてたのは後にも先にも12歳のあのときだけ。)

「Stand by Me」1986年 アメリカ
監督 :ロブ・ライナー
原作 :スティーヴン・キング 『The Body』
出演 :ウィル・ウィートン 、リヴァー・フェニックス 、
    コリー・フェルドマン 、ジェリー・オコネル ほか
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by Alice_Wendy | 2004-08-13 00:20 | movie
「初恋の来た道」
なんだろう、この美しい風景と美しい心を持った人たち。
行ったことのない場所なのになぜか懐かしい。


人工的で無機質なモノが全くない
黄金色に染まった秋の農村に真っ赤な上着をきた女の子。
町からの一本道をやってきた新任の先生に心奪われる。
自由恋愛が許されていない時代であっても、
好きになったら、気持ちを止めることは出来ない。
限りなく純粋で美しい、生涯を貫いた恋。

学校帰りの子供達を送っていく先生。
先生のまわりでうれしそうに、本当に楽しそうにスキップをする子供達。
そうだ、学校って放課後の先生との時間が楽しかった。
子供は本来先生が、学校が、大好きなんだ。なぜか無性に泣けてしまった。

好きな人にもらった髪飾りを落としてしまい一生懸命探し続ける女の子。
モノのあふれていない世界。だからこそ一つ一つがかけがえのない大切なモノ。
木製の機織、割れた陶器を丁寧に直す仕事。心のこもった手仕事がどれも美しい。

物語的には特に仕掛けもないし、セリフも少ないのだけれど、そのシンプルさがよりいっそう中国の農村の美しい映像と人の心の純粋さ・素朴さを際立たせて涙が止まらなくなる。
この映画の中にはきっと今の私に足りないものがたくさんあるんだろうな。
ずっと観たかった映画のひとつでした。


原題:我的父親母親/The Road Home 1999年アメリカ・中国
監督:チャン・イーモウ
主演:チャン・ツィイー、チョン・ハオ、スン・ホンレイ、チャオ・ユエリン

主演のチャン・ツィイーはアジエンス「世界が嫉妬する髪」の女優さんだったんですね。
農村の女の子とあまりにかけ離れていて気づきませんでした(汗)
新作映画「LOVERS」PRで来日されてましたね。
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by Alice_Wendy | 2004-07-28 00:01 | movie
韓国映画「美術館の隣の動物園」
arinko-mamaさん「美術館の隣の動物園」へ忘れた頃にのろのろトラックバックです!
(なぜかうまくリンクできませんでした><;;6月29日の記事です)

題名が可愛らしいのとarinko-mamaさんの記事を読んでいつか見ようと思ってたんです。
そしたらいいタイミングでBSで放送されました。これってブログやってる良い点ですよね。
全く知らないものとの出会いを・・ありがとう。

気がついたら自分の生活の一部になってしまっていた人って
いますよね。
気負わず、飾らずありのままの自分でいられる相手。
決してタイプじゃないんだけど、心の中に住みついてしまう人。
恋愛って始まるころが一番楽しいじゃないですか。
そんなかつての恋を思い出してみたりして・・・。

風景描写がとても美しかったですね。雨のシーン、紅葉、並木道・・。
両手の親指と人差し指でフレームを作ってそこから覗くと
いつもの景色が意味のあるものに見えてくる。
ありふれた毎日だって、心の持ちようで素晴らしいものになるんだよと
いうことかなと思ってみたり。

◇心に残ったシーン
①元恋人から返された指輪を川に投げ捨てるシーン
 「溶けない物を川に捨てていいの?」
 「自分の指輪も投げたら、いっしょになれるよ」
 そういう風に考えることも出来るんだなと感心。
②韓国では女性が男性にお酌をしないと聞いていたので、主人公の女の子が
 転がり込んで来た男にビールを注いでいたのは斬新な印象。

静かに心の奥深くしみこんでいく素敵な映画でした。


監督: イ・ジャンヒャン (1998年)
出演: シム・ウナ, イ・ソンジェ
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by Alice_Wendy | 2004-07-22 00:25 | movie
韓国映画「イルマーレ」

「イルマーレ」(海)という名の海辺の家の住人と元住人が
2年という時空を超え、手紙をやり取りしながら心を通わせる物語。

家の前の赤いポストに手紙を入れるとお互いの元へ届く設定なので
頭が混乱(私だけ?)します。
手紙はいいけど、生きてる魚はどうなの?
ファンタジーに素直にのめりこめないヒネタ私。

ただね、画面のつくりがスタイリッシュでとても素敵ですね。
お料理を作るシーンはマヨネーズのCMみたい。
ワインが好きな人は孤独・・なんですね。当たらずとも遠からずかな。
あと、人間みたいな(?)ムクムク犬のコーラがなんて言ったって可愛い!
犬って心を許すと(警戒心がないと)おなかを上にして爆睡しますよね。

韓国では初雪が降った日は恋人同士が出会うと幸せになれるというような話を
聞いたことがあります。この映画でも初雪のシーンが効果的だったと思います。
めちゃめちゃ感動したというわけではないけれど、なんかじわっと良かったなという感じ。
手紙だから、会ったことがない人だから、素直になれることもありますね・・・。

◇心に残ったセリフ:
「つらいのは愛が終わらずにずっと続いていること。失恋した後も」
「誰かを愛してその愛を失った人は何も失わない人より美しい」
>そう、そう、そうなのよ~・・・激しく同感そして無理やり納得

原題:時越愛 (2000年)
監督:イ・ヒョンスン
出演:イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン
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by Alice_Wendy | 2004-07-07 01:14 | movie
韓国映画「ブラザーフッド」
「ブラザーフッド」みてきました。
今まで公開初日に映画を見に行くことはありませんでした。
去年ずっと撮影の苦労話などを聞いていたので始まる前から感無量状態。
日本のファンへドンゴンさんとウォンビンさんからメッセージが流れたところでもうジ~ン(TT)

靴磨きで一家を支える兄と学業優秀な弟。
街の雑踏の中、はじけるように笑うふたり。1本のアイスキャンディを分け合います。
これからの成り行きを思うとすでにツラくなっています。

1950年6月25日朝鮮戦争勃発。
貧しいながら平和に暮らしていた兄弟が悲しい運命に巻き込まれていきます。
強制徴用されてしまった兄弟。
何としてでも体の弱い弟を守り故郷へ帰そうと自分の命を顧みず最前線に出かける兄。
そんな兄の想いが理解できない弟。

「これが夢だったらいいのに・・・。」
勲章を受けるような活躍をすれば弟を除隊できる。
次第に戦争という極限状態で人が変わっていってしまう兄と溝が深まる弟。

余りにリアルで目をそむけてしまったシーンもありましたが
これが戦場なのだと思い知らされました。
戦争はゲームじゃない。敵味方誰もが尊い命を持ち、愛する家族が待っている。
「兄さん、一緒に帰ろう」
兄が拾ってくれたボールペン。次に会うときまで持っていてくれると約束したのに。

泣かずにはいられませんでした。
邦題が「ブラザーフッド」と決まったときはどうかなと思いましたが観終わってわかりました。
この映画が描きたいのは戦争を通した兄弟愛なのだと。
ウォンビンさんファンであるということを差し引いても感動作だと思います。
チャンドンゴンさんの弟を思うがための狂気に満ちた演技もすごいです。

ただ、戦闘シーンが長すぎるような気がしたのと、
何故北と南が対立しなければならないかということが
もう少し描かれていればわかりやすかったかもしれない。(勉強不足でスミマセン)

最後にハンカチとティッシュはお忘れなく・・・。

原題:「太極旗を翻して」カン・ジェギュ監督
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by Alice_Wendy | 2004-06-26 22:26 | movie
台湾映画「藍色夏恋」
美しいピアノの調べとともに爽やかな風が通り過ぎたような映画。
自転車、体育館、プール、砂浜、手紙・・・。
誰もが経験するはじまりの恋に、
こんな時代もあったなと懐かしく胸がときめく

台湾の街や若者の生活もうかがえて、
これから暑くなる季節にぜひ見てほしい作品

原題「藍色大門-BLUE GATE CROSSING」
(2002年イー・ツーイエン監督 台湾フランス合作映画)
「藍色夏恋」
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by Alice_Wendy | 2004-06-15 00:21 | movie
韓国映画「ラブストーリー」
少し前に見て感動した映画
「ラブストーリー」
(「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督作)
題名はちょっとSWEETで(?)ですが、泣くのを我慢できませんでした。
ちなみに韓国では「CLASSIC」といいます。

韓国映画って最近流行ってますけど、
やっぱりそれなりの理由があると思うんです。
人の感情を揺さぶるツボを絶対はずさないというような。
泣き笑いてんこ盛りなんだけど、ドタバタではなく
心の底まで感動が伝わってくるって感じでしょうか。

この映画もまさしくそうで、親子それぞれの恋の物語が描かれています。
雨宿りのシーンでホロリ、ペンダントでホロリ・・・(涙)。
DVDが出たら絶対お勧めです。もう一度観たい作品ですね。
音楽の方もとても良くて今聴いても涙がじわっと出てきます@@
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by Alice_Wendy | 2004-06-11 12:13 | movie