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「新選組!」第33回 友の死
サマー イズ オーヴァー・・昨日は顔が塩コンブ状態でした;;
世間では高校野球や24時間TVとともに夏が終わったと感じてるんでしょうね。
またはオリンピックの閉会式と同時に夏は終わると。
とってつけたようですが、マラソン女子金メダルおめでとう!
が、連日の金メダルにちょっと慣れてきている自分。

反省はそこそこに(^^;)
今の私はむしろ新選組総長山南敬助さんに光り輝く金メダルを差し上げたい気分です。
一番高い壇上で、メダルをほそっこい首にかけてにこやかに腕組みして
正座な山南さん・・想像すると笑えますね。回復したと思ってお許し下さい。
すっごく長くなってしまいました^^;時間がある方は付き合ってやってください。


死んでほしいと思っている人は誰もいない・・・。

総司に追っ手を任せた勇。
局長としては脱走者は見つけ出さなくてはならないが、
江戸からの仲間としては切腹に追いやることはしたくない非常にツライ立場。
以前だったら、情に流されていたかもしれないが、今はそうもいかない。
あの歳三とのアイコンタクトの中で組織としての体面を保ちつつ、
唯一山南さんを逃せる手段を見出したんですね。
それを理解したときの総司の笑顔。
一瞬、もしかしたらうまくいくかなと思いました。
あり得ないんですけどね。



追っ手なのにちっとも急いでない総司。乗馬クラブで体験乗馬している人みたいでしたね。
一方、急ぎたいけどその意図を知らない明里と一緒の山南さん。
串団子あ~ん、もぐもぐ・・・。まったりのんびり。見てるほうが焦ります。
ついに山南さんの視界に総司が・・。
目を閉じてしっかり事実を受け止めた山南さん。
声高らかに「沖田君、ここだ」なんで自分から声かけるかなぁ。脱走したのに。
総司も困ってるじゃないですか。彼はちょっと遠足に来ただけなんですよ。
気づかなかったことにすればいいじゃん。

「強いて言えば疲れた」山南さん。
総司は「卑怯ですよ、そんなの。・・言い訳にならない」
・・何も死に急がなくてもいいじゃないですか。
若くして先が長くないと自覚した総司の偽らざる気持ちでしょうね。
大津での最後の夜をふたりはどう過ごしたんでしょうか。

山南さん、本当に明里に出逢えて良かったと思います。
身請け話に信じられず「おかしいやろ。・・どないなってるん」とたずねる明里。
「私はあなたに感謝しているからです。心の底から・・」抱き寄せる山南さん。
ここでね、涙線の蛇口が壊れました。あとは垂れ流し状態です;;
それでも明里は屈託なく言うんですよ。
「そうかて、ウチ、何もしてへんよ。うふふふっワケわからんわ、この人」
そして「今度はいつ会えるん?また会うてくれるんやろ」と無邪気に今度の話をする。
こちらはもう次がないのがわかっているから、たまらなく切ない。
「ほんまやな」「ほんまや」山南さんの京言葉、可愛かった。
「ふふふふっきっとやで」「きっと」 ちょっと明里アイライン太すぎた;;
果たせない約束をすることほどツライことはないですね。

元治2年(1865年)2月23日

戻ってきてしまった山南さんと勇。
お互いの気持ちを語り合うには遅すぎました。京に来てちょうど2年。
一度は揺らいだこともあったが、近藤勇という人物に出会い、この人に賭けた。
しかし、この身を捧げてきた近藤勇は、新選組は「もう、自分の手の届かないところへ
行ってしまった。ここにはもう私のいるべき場所はない」
折に触れ、勇に意見をしてきたが、的を得すぎていて聞き流されていたのかもしれませんね。あまりにいつも穏やかに笑顔で全てを受け止めてくれて、それが当たり前になってしまった。皆、山南さんの良識に甘えてたかもしれないですね。
「近藤さん、私はあの日試衛館の門をたたいたことを少しも後悔はしてませんよ」
大河を見始めた頃のおぼろげな記憶の中でも試衛館にやってきたときの山南さんは
鼻持ちならない異物感があったのに、今では空気のようになくてはならない人になっている。存在感をきちっと演じ分けている素晴らしい役者さんだと思います。

幹部に伝えられた現実。
「すでに山南さんは覚悟を決めている。今、我らに出来るのは武士にふさわしい最期の場を用意してやることだけだ」しゃしゃりでるメガネノオカッパを制止して勇の口から聞きたいという真っ直ぐさんな新八。やはりあなたは近藤さんに惚れてるんだね。
それから新参者はホント黙っててください。

自分の最期を沖田の剣に託す山南さん。
「わがままを言ってもよろしいでしょうか。できれば沖田君にお願いしたい」
こんなときまで控え目。もっと早くわがまま言ってれば、楽だっただろうに。
最初に試合をしたのが総司だった。あのときもうなだれて膝を抱えてた様子が可愛かった。
ひとりたたずむ総司。連れて帰って来たことを後悔しているのか。

思い出すと、総司が意気込みを示して月代を剃った日。
一緒に連れて行くことを皆で勇に頼むシーンで山南さんが言った言葉。
「きっといずれ沖田君の剣が役に立つ時が来るように思う」
当時はまだ彼を面白おかしく見ていたので、そんなこと言ってたら、そのうち自分のときに
役立つかもねぇなんて不謹慎に思ってました。今じゃマジでシャレにならなくなってこの言
葉が最近グルグル頭の中を回って悪い夢見そうでした。ごめんなさい。

土下座して直訴する松原、河合、尾関。
どの隊士たちにも山南さんがなくてはならないのだ。
「うるせえんだよ、手前ら。一緒に腹切りてえのかっ」鬼の一喝。
鬼にも鬼なりの思いがあって、ああ言うしかなかったんでしょう。彼もツライんです。
京に着いた当初は煙たがられていた八木さんからもお願いされてしまいました。
それでも感情を一切殺してつっぱねるしかない副長という立場。
情があるからこそ、情に流されてはならぬと法度を盾に冷徹になるんだと思います。
どちらがツライってこっちの方がツライですよね。
歳三だって血の通った人間ですから。

が、ひでにはその思いはわからない。
憎い憎くないで仲間を切腹に追いやるほど単純な副長じゃない。
「それは違う」斎藤はわかっていた。このワンコは店の名前は忘れても場の空気を読める
有能なワンコなのだ。犬って恐ろしいくらい人間関係を察知しますよね。誰がこの中で一番
えらいか。誰がえさをくれる人なのか。誰が遊んでくれる人なのか。で、自分は一番下っぱのヤツよりは上にいると思っている。あっまさに斎藤くんはワンコだ^^
「俺から見ると、あの二人は互いに敬い、認め合っていた。法度に背いた者は切腹、それだけのことだ」ありがとう、ワンコ。副長も救われたよ。ここで歳三が山南さんの手を取ってやる場面が回想されるわけですね。ふたりで最後に撮ったシーンだと思うと感慨深いです。斎藤さんは台詞は少ないがいつもいい場所にいて冷静に観察してますね。

そして総司。縁側で片膝抱えてうなだれています。
「どうしてこういうことになるのかなぁ。私の好きな人は、皆、私の刀で死んでゆく。
私は・・私は、こんなことのために剣を学んできたんじゃない」
だいぶこの子も色々考えるようになりましたね。芹沢やお梅との経験を通して成長しました。うつむき加減に切ない台詞を言わせたら右に出る人はいませんね。
そんな総司を本当は後ろから抱きしめたいくらい切ないひで。障子がジャマだった。

最後に一番好きなものを食べさせたかった源さんの優しさ。かなわなかったけれど。

一番冷静な山南さんはこんなときでも周りの人を気遣うんですね。
江戸からの仲間である新八と左之に新選組の今後を頼みます。
それから尾形と河合くんに仕事の引継ぎをします。河合くんなんて半泣きなのに。
もうそんなの、いいからって思っちゃいます。
人のことを慮るのはいいけど、自分のことも心配しようよ。優しすぎる。

明里が戻ってきます。そして知ってか知らずか駄々をこねます。
「わがままを言うなっ・・・これ以上、私を困らせるな」
軍議ではないかっ&覚えていないではないかっ以上に激しいお言葉のあと
優しく髪をかきあげてなだめる山南さん。
「必ず迎えに行くから、丹波で待っていなさい」どうして必ずとか言うの(泣)
「ほしたら、一緒に富士山見に行こうな」「約束する」どんな約束なのよ。
「きっとやで」「ああ」「忘れたらあかんで」ダメですぅ、嘘の約束したら(泣)  
いたたまれなくなって座を外し、膝を落とす局長。それを影から見守る隊士たち。

再び明里。この時期咲くはずのない菜の花。造り物なのにまんまとやられました;;
「菜の花やろっ。そこに咲いてたの見つけたんよ」「私の負けだ」
「待ってるからな。うふふっ」涙を目に浮かべ静かにゆっくり障子を閉めた山南さん。

「先生は人の道に背いたわけではない」山崎、エエこと言うなぁ(泣)
「安心した。ウチ、それ程アホやないもん。ウチが泣いたら、あの人悲しむだけやろ。
案外、あの人もああ見えて、信じやすいんやな。・・アホや」
明るく道化ている明里がかえっていじらしい。気だての良い娘と出逢えて本当に良かった。

副長と総長ふたりきりでの最後の場面。
「悔やむことはない。君は正しかった。私が腹を切ることで、新選組の結束は、より固まる。
それが総長である私の、最後の仕事です」一言も語らず去っていく副長。
どうして逃げなかった?・・障子を閉めながら、背中越しに山南さんを見やる副長の切ない
表情が実は誰よりもツライ心中をよく表現していました。

とうとうその時が・・。幹部が勢揃いして最期を見守ります。
両脇の燭台に照らされた山南さんの顔が神々しくさえ見えます。
おもむろに一礼をして作法にのっとり、つつがなく切腹。
介錯の合図をするときまで微笑みを絶やさなかった山南さん。
潔い最期でした。・・心より合掌。
局長は涙をこらえてました。副長も涙が零れ落ちそうでした。
新八と源さんは直視していました。左之はもう泣いていました。
斎藤が表情を崩したのが印象的でした。
介錯をした総司はどんな思いがよぎったのでしょう。

ふたりだけで縁側で肩を落とし悲しみに打ちひしがれる局長と副長。
新参者が山南さんの歌を詠みにやってきます。頼むからひっこんでくれ!
「あなたに何がわかるというのだ」
勇の言葉に今まで耐えていたものがはずれ、号泣する歳三。
肩を抱き寄せ横ですすり泣く勇。
これが仲間をなくしたふたりのありのままの姿ですね。
なくして気づく友という存在。


障子を閉める一連の行為。
重苦しい空気に耐えかねて勇が開けた障子をすぐさま閉め、試衛館の門を叩いたことは
少しも後悔していないと語る山南さん。
隙を作って逃がしてやろうとする新八と左之。が、自分は罰せられるべき人間なのだと開け放たれた障子をスパッと閉めた山南さん。
菜の花を見せに戻ってきた明里との最後の別れ。が、山崎に明里のことを頼んでゆっくりと静かに障子を閉めた山南さん。
頑なに自らの意思で最期の幕を引いたかのような演出でした。
ただひとり副長は最後に自分で山南さんの部屋の障子を閉めて出て行った。

あぁ~旅立っちゃいましたね。立派な最期だったと思います。
タオル片手に何とか見届けることが出来ました。寝たけど(汗)
今思えば、放送が始まる前の方が精神的によろしくなかったです。
疲れるほど泣いて悲しかったけど、寂しいかと問われれば、
まだそれほど寂しくはない・・ですね。
たぶん、今は山南さんが画面に映っているし、話題に出来るからかな。
次回、山南さんがいない幹部会議とか見たら実感として寂しくなるのかもしれません。
とてつもなく大きな存在感だけ残していった山南さんには
なんて言えばいいんだろう。ありがとう。かな。・・さようなら。かな。

今回の「組!」トピックスはさよなら山南さん特集です。
三谷さんのインタビューの横に山南さんの回想シーンが。慎吾くんの言葉もいいですね。
「やめ!」って言ってほしかった。これまた涙、涙ですよ。

次回は「寺田屋大騒動」さよならが言えなかった平助はどんな思いなのでしょうか。
そして女性陣の鉢合わせ。ヤバイよ~局長!

局長は今週は28日公開「NIN×NIN」番宣で出ずっぱりですね。お体に気をつけて~!

スタパが復活!
8月26日 メガネノオカッパ武田観柳斎ことヤッスィ登場です。
by Alice_Wendy | 2004-08-24 01:45 | 「組!」感想
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