「そして池田屋へ」あらためて見るとまた違った発見があります。
昨日は、局長にしびれてしまって、見逃していた部分も冷静になってみると、 とても興味深いです。 池田屋事件をこの時期に放送するというのは狙いだったんでしょうか。 数日前にニュースで祇園祭を取り上げてましたよね。ドラマの中で遠くでお囃子の太鼓の音が聞こえていて祭の前の高揚感とか、にぎわいとか体感できました。 いわゆるチャンバラというものを真剣に見たのは初めてなので、殺陣の上手下手はわかりませんが、局長はとても大きく見えました。実際、暗くて相手が何人いるか、様子もわからない中へ斬りこんで行くのは相当な勇気がいったはずです。 薄暗い狭いセットの中で臨場感あふれるカメラワークも見事です。 上から2階と1階の様子を同時に映し出していたり、総司と複数が対峙しているところを天井から映したり、階段から落ちるシーンもリアルで痛そうでした。 総司の喀血のシーン。HPで前日から練習していたとありました。 思いがけず、ブチュッとこみ上げてきた血を見た表情が良かったです。 力尽きたというより、喀血したという事実にがく然としてひざをついてしまった演技に泣けました。薄青い紫陽花の花に散る鮮血。 CGを入れる必要があったかどうか意見が分かれるところですが、 花びらが舞い上がっていく様子は天に呼ばれているように見えて切なかったです。 熱くなっていた感情をむしろCGが我に返らせてくれたかなとも思ったりします。 あのままでは息をするのも忘れそうでしたから・・。 それぞれの人にそれぞれの立場があり、それをきちんと盛り込んである。 新選組ひとりひとりにも様々な思いがある。 少しずつ意見が対立している土方から留守を任された山南。 どんな気持ちで屯所を守っていたのだろう。 局長になって以来、鬼になった近藤の人を斬ることに対する思い。 ただひたすら組のため、局長のため、策を練る土方。 優しさを覆い隠すためにあえて冷酷になったようにも思える。 戦うことを全うする永倉、左之助、平助、斎藤、源さん、島田。 この人たち、仕事人って感じですね。さらっとやってのけた。 ように見えたが内心はどんな思いだったんだろう。 平隊士も様々でしたね。 昌武くんも近藤のために一生懸命、町を走っていましたし、 河合くんは戦う前から疲労困憊していました。 浅野くんは口ほどのこともなく、戦がどんなものなのか思い知らされたのでしょう。 松原くんは熱さがひとりだけから回りしてましたね。 谷長男も今回は真面目に戦ってました。音声さんのマイク持っているのかと・・。 それから京都には京都の人の日常生活があり、そして天子様への長年の思いがある。 長州の中にも過激な人物もいれば、会津とは争いたくないと考える人物もいる。 その人物だって藩を守るためなら、同士であっても冷酷に見殺してしまう。 藩という小さなくくりではなく、日本全体のことを考えている者もいる。 志半ばにして命を落としていった者もいる。 会津にも京都守護職がお荷物で実は国に帰りたい者もいれば、 預かっている新選組のことを気にかけている者もいる。 新選組には殿の御為、御公儀の御為、ひいては天子様への御為に熱い誠がある。 みんな立場は違うが私利私欲のためではなくお国のために一生懸命なのだ。 これがたった百数十年前の日本のことだから、心にぐっと来るものがあるのだと思う。 何かに熱く一生懸命な人たち、ちょっとうらやましくもあります。
by Alice_Wendy
| 2004-07-20 01:03
| 「組!」感想
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